わったり☆がったり

왔다 갔다(行ったり来たり)な毎日です(*^_^*)

SUGA/ AgustD/ 민윤기(ミンユンギ)…と、RM/김남준(キムナムジュン)

4月にソロアルバム『D-day』が出て、ワールドツアー。

そして昨日が、ソウルでのアンコール公演日程の最終日。

다 끝났다! のユンギさん囲んでヒョンライン4人(リーダーRMもこうなると末っ子ちゃん然としてて可愛い。頼もしいヒョン2人と、94's親友のホビと2人してグラサン。可愛い)
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(我ながら推しのインスタ投稿に1分で反応してしまった反応速度にビックリ)

最終日、まさかのナムジュン登場で、「이상하지 않은가 (Strange)」
そして、まだ曲名がついていない作業中の新曲歌うナムジュン
……ちょっと待ってよ(何をや 笑)

新曲エモかった。アルバム待ってます。はい(←語彙力…)

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いや、ナムジュン来るなら「Strange」だよな…とは思ってたよ。
(↑はホビのインスタ。この写真をホビが…と胸を熱くするオタク)

youtu.be

병든 세상에 병들지 않은 자
病んだ世界で病んでいない者を

돌연변이 취급하는 게 
突然変異扱いするのは

이상하지 않아 난 더
変じゃないか  俺はましてや

눈 감은 세상에서 눈 뜬 자
目を閉じた世界で目を開いた者

혼자만 눈 떴다는 게 
一人だけ目を覚ましたって事のほうが

훨씬 이상해 난
よっぽど変だろ  俺は

평화를 원하는 자 
平和を望む者

싸움을 원하는 자
争いたい者

손바닥 뒤집듯  
手のひらをひっくり返したように

바뀌는 말장난
変わる戯言

꿈은 옵션이 된 그런 세상인데
夢はオプションになってしまった、そんな世界なんだから

정답은 없어 그게 정답이야
‘正解なんてない’ それが答えだ

BTSの心臓(SUGA)と頭脳(RM)なんて言われている2人。
BTSの楽曲は、J-hopeも入れて3人が中心になっての合作形式だけれど、それぞれのラップパートにそれぞれの個性がやはり出ていて、似ているようで違う。そこにさらに他のメンバーのアイデアやキャラクターも加わるからBTSは多彩で飽きさせないのだけど、

ときどき考える。

なぜ私はユンギ推しではなくナムジュン推しなのか(超どうでもいい…)

ところがこれが、考え始めると止まらないしまとまらない(笑)

ことばにしてしまうと、2人はとても似ている気がするのだけど(おそらくどっち推しのオタクもみんな言うと思う)2人は全然違う。むしろ、よくこの2人が噛み合ったなと思う(昔はよくケンカになったみたいだけど、だろうなぁと思うし、さぞや激しかったんであろうな…とも思う)けどそれを説明するのが難しい。

でも、ソロ活動が本格化したらその輪郭がくっきりしてきた気がする。

ユンギはとにかく「生っぽい」。剥き出しの、未加工の、生々しい感触とともにひたすら情念を叩きつけてくる。生々しい。心臓そのものの温かさが迫ってくる感じ。

ナムジュンには照れがあって、剝き出しのままそれを人に差し出せない。本人も「個人的なことをいかに普遍的に昇華するかがアート」と言っていたことがあるけれど、あくまで自分自身の経験と思いに正直ではあるけれど、それを丁寧に並べ直し、再構成してから初めて外に出してみせる感じ。温かいけど、心臓の温かさではなく、隣で「えっと、だからね…」と説明してくれる息遣いの温かさ。

2人ともラッパーだから、ことばの達人ではあるけれど、
ユンギの歌は「ナラティブな語り」
ナムジュンの歌は「詩」

もっと具体的にいうと、ユンギの歌は、たとえば識字教室に通うおっちゃんやおばちゃんがとりとめなく語る「語り」で、それが整理され再構成されて「綴り方」に昇華したものがナムジュンの歌、という感じ(一部の人にしか伝わりそうにない喩えだなw)

で、私はとりとめもない、おっちゃんやおばちゃんたちのおしゃべりを聴いているのも好きだけど、考えて書き直して「綴り方」になっていく過程と、できあがった作品が大好きで、だからたぶん、ユンギ推しではなくナムジュン推しなんだろうな、と思う。

で、この2人がおもしろいのは、ラッパーとしては「理のナムジュン・情のユンギ」なのに、プロデュース側面(?)となると真逆になること。
とことん構成を考え抜いて理知的に細部まで作りこむことを厭わない職人肌ユンギと、感覚的に「やりたいのはこんな感じ!」と自分の好みとこだわりを発揮してしまうオタク気質ナムジュン(笑)理と情が逆転(だから最初、私は「なんでユンギが心臓でナムジュンが頭脳なんだろう?逆じゃないの?」と思ってたす…)

で、やっぱり私は自分自身もそういうとこあるんよな…で、ナムジュンに共感度が高いわけですね(自分に都合よく解釈しているという面もあるとは思う、オタクだからw)

でも、そういう2人が出会って、「どうやったら売れるのか」を必死で考えて毎日ヒットチャート睨んで曲を聴いて研究していた…日々が防弾少年団をつくったわけで、出会ってくれてありがとうしかありません。ありがとね、ナムギ。尊いです(そして2人の喧嘩に挟まれていたであろうホビたん。ありがとう!)

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……いや、尊い

 

ところで、今回のアンコール日程3日間、ワールドツアー本編とはセットリストが変わっていて、入ったのが「어땠을까 / Dear my friend

youtu.be

短編小説のような。でもとりとめもなくひとり呟き続けてきた語りのような歌。私も初めて聞いたときは衝撃でした。

これも『D-2』の、最後に収録されている曲ですが…。

BTSのSUGA名義では出せない曲。だからソロのラッパーとしてAgustD名義で吐き出した曲。ミンユンギ個人の内面を、あえて俯瞰するための別のペルソナとしてのAgustD。『D-day』は、そこを統合していこうという時間なんだろうなぁと、アルバムの発表からツアーを通して何となくは感じていたけれど、あぁ、いよいよ統合していくんだね…と。

たぶん、昇華されたわけでも、忘れたわけでも、何でもないのだろうけれど、生々しい記憶の、その生々しい感情のままに、「かつてそういうことがあった」という事実そのままに全部吞み込んで、次に進むことにしたよ…ということなんだろうな(と書いていたら泣きそう…)。吹っ切るというのとも違う。辛かった、切なかった、あんな思いはしたくなかったし金輪際ごめんだけど、それでも、嫌な思い出ばっかりなわけじゃないんだよ…の複雑さそのまま、大事に自分の血肉にして、手放す過程として。

メンバーがいて、ツアーをともにした仲間がいて、ARMYがいて、「だから俺は大丈夫だ」という安心感のなかだから、歌いながら泣き崩れてしまうユンギ。そしてユンギの代わりに歌うARMYが美しかった。これはどういう世界を見せられているのだろう、という……。そして、舞台がはねた後の、「すっかり全部終わっちゃいました!」と笑うユンギの顔が、「清々しい」という辞書項目の横に写真を載せたいぐらいの「清々しい」としか形容しようのない表情で、なんか本当に、ここまでとこれからを区切って、この人は次へ行くんだなぁと思ったのでした。

そういう舞台で、ナムジュンが
「I see you, come back to me」という歌詞の新曲を披露していたんだから…。

昨日はすごい夜でした。

 

そして一夜明けて、先ほど。

ユンギさん、軍務に就くための手続き開始のお知らせが来ました。

切ないけれど。行ってらっしゃい。

자본은 꿈을 담보로 
資本は夢を担保にとり

희망이라는 모르핀을 주입해
希望というモルヒネを注入する

부는 부를 창궐하고 탐을 시험해
富は富を拡散させ欲を試す

부자는 가난조차 탐해 탐욕스럽게
金持ちは貧困さえむさぼる 貪欲に

「이상하지 않은가 (Strange)」

クソみたいなハイパー資本主義の世界に尊厳を奪われないように。私もできる限り抗いながら待ってるからね。