わったり☆がったり

왔다 갔다(行ったり来たり)な毎日です(*^_^*)

韓国教育視察ツアー4

楽しかったツアーも最終日。そして最終日はこちら!

PeaceMOMO 피스모모

모두가 모두로부터 배우다 (みんながみんなから学ぶ)から「モモ」
そしてミヒャエル・エンデの『モモ』の主人公から「モモ」 を名乗る平和教育の団体で、2017年にもここでワークショップを体験させてもらって、もう目から鱗が落ちまくったので、「受けたい受けたいまた受けたい!」と念願かなって6年ぶり!

何の鱗が落ちるって、「平和教育って身体でできるんだ…」という驚き。

平和教育といえば、戦争被害の語りを聴く…が定型化し、それゆえ「語り部の高齢化」で「ではどうやって体験を継承するのか?」とどこでもここでも悩んでおられることは承知していますが、そもそも語り部さんに依存しすぎてただろ…と思う。語り部依存問題というのか、被害にせよ加害にせよ体験の語りを聴く、記録することが重要なのは否定しないけれど、それを聴いて素朴に「戦争っていいこと一つもないなぁ、嫌だなぁ」という気もちを得て、その後どうする? が大事なのに、その後が続かない平和教育が多過ぎやしませんでしたか・・・。私は高校生頃からそこにめっちゃ葛藤があって、高校生平和委員会(で合ってたかな。名称うろ覚え)なんかで活動する友だちを横目にモヤッていて、反差別の運動を一回くぐってヒロシマの、それも在日コリアン被爆者の方に会うことを通して「日常の差別をなくしていくことが平和の根っこなんだ」と確信してスッキリ!という経歴があるので、平和教育については専門ではないけれどずっと何かしら引っかかってはいたんですよね。そのあたりが、MOMOと出会ったことでよりクリアになったし、何よりも体感的に「この感覚を探って大切にすることで平和を生み出せるんじゃないか」とつかめたことが目から鱗だったわけです。

前置きが長い・・・(笑)

momotepi.org

私はFBページもフォローしているのですが、折々に出される声明やメッセージにホントに勇気づけられてもいます(韓国語もしくは英語なので、がんばって読まねばならないのですが、がんばって読もうと思えるので 笑)

会場に着いたら、既にこんなカラフルカードでお出迎え。もうワクワクがとまりません。f:id:jihyang_tomo:20230819112645j:image

カードには、感情や心身の状態を表現する単語が書いてあります。まず、「いまの自分にフィットするカードを1枚選ぶ」から(意味がわからなければ、色で選んでよし!っていうのも素敵)

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私はこれにしました。ここまでの4日間「つながり」も増えたし実感したし、もっとつながりたい欲も出たし(笑)そしてこのピンク色の元気な感じもグッド(誰だよ、昨日の朝、しんどいなとか思ってたの…笑)

ワークショップの約束。「쉬어도 괜찮아:休んでもOK」「보이지 않는 실 찾기:みえない糸を探すこと」「사소해도 괜찮아:小さなこと(気づき・意見・気になることetc)でもOK」
この教具、いいですよね。ほしくてたまらないんだけど、韓国語だからそのままでは使えない、かといって日本語版になるとこのハングルフォントの可愛さがなくなるやーん!という葛藤・・・でも欲しくなるよなぁ(物欲が深い)
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今回は上の3つが約束でしたが、他にも「달라도 괜찮아:違ってOK」ってのもあります。「ケンチャナ」最高・・・。そして、途中で「話し合うコツ」として「좋아좋아(いいね!と肯定し合おう)」「서로서로(お互いに話して聴こう)」「괜찮아(うまく話せなくてもだいじょうぶ)」というカードも追加されました。よきよき・・・。

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ワークの詳細は書きませんが(内緒)、6年前もやった同じワークをやったのに、起きることが全然違うし、私自身の感じ方も感じることも全然違うくて、奥が深すぎる! ファシリテーターの方の腕でもあると思う(そしてワークの内容をきちんと理解している通訳さんの腕もある)けれど、「~をどう感じましたか?」等々の間に挟まれる問いかけと、参加者が発することばを拾ってつなげていくセンスとスキルが素晴らしすぎる。MOMOはふだん、こういうワークショップを運営しつつ、ファシリテーター養成に力を入れていて、いかにファシリテーターを増やすかというのもミッションにしてるんですよね。だから夏休みなどに教員向けのファシリテーター研修プログラムなんかもやっていて、その広報をみるたび、そこに参加してだいじょうぶな韓国語力を早く身につけたい!と思うのですよ……。ホントに素敵。

感じたことを、とにかく語りたくなる。

そして、語るうちに自分の深いところにある引っ掛かりや傷を発見して、「あぁ、ここに私の囚われがあるのか」と考える。ここなら言ってもだいじょうぶという安心感があるからだろうけれど、だれかがそれを語りだすことで連鎖反応的に自分を自分で抱きしめたい感覚と、この感覚で人と連帯したい欲求が沸いてくる(・・・そう、私が最初に選んだカードは「つながり」だったよ!)。

そういう場になるためには、前提として場の安心づくりが必要で、それが丁寧に成されているからこそのワークショップのダイナミズム。われとわが身を省みて、自分のふだんの雑さも反省(この反省が夏休み後半の研修の場で生きるだろうか・・・がんばろ)

 

心なしか、ワークショップ終了して、ツアーも終了して、みなさんのお顔が晴れやか!(って言いつつ、この集合写真は全部が終わる前に撮ったんだけど 笑。それもこれも台風のせい・・・)

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楽しかった…。もう帰って1週間経とうとしていますが、行って良かったです。こういう自己投資は大事だな。BTS話にもおつきあいいただいた参加者のみなさま、ありがとうございました! そしてこういうつながりの場をつくってくれた企画運営のお二人、お疲れさまでした! そして、機会があればぜひ参加してほしいです。SVPのSNSアカウント各種あるので、登録してみてくださいねー。

school-voice-pj.org

ちなみに私はマンスリーサポーターをしています。現職教員ではないけれど、私のミッションは「学校の先生たち/子どもにかかわる大人の応援」なので。ここにつながっている先生たちと、韓国の先生たちがつながるといいなぁ…。

今回のツアーの広報は、SVPの活動の一つであるこちらに詳細が掲載されたんだったと思います(私は直接教えてもらっての参加でしたが、検索していて巡り合ってえいやっと参加した!という方も多かったです。ネットはそういうことに使いたいものですね・・・)

megaphone.school-voice-pj.org

と言いつつ。次は推し活だけに集中したい!という欲望も沸いてきたので韓国語の勉強がんばります。あは!